地域のはなし ~東京高円寺 阿波おどり~

地域

高円寺の夏の風物詩といえば、毎年8月の終わりに開催される『東京高円寺阿波おどり』です。

東京高円寺阿波おどり とは?

杉並区高円寺において、8月下旬に開催されるお祭りです。例年、100万人規模の観客が訪れる大きな催しで、各地の阿波おどりの中でも徳島の阿波踊りに次ぐ規模となります。
この数年は新型コロナウイルスの世界的流行の影響をうけ、2020年は中止、2021年はオンラインでの開催、2022年は舞台でのみの開催でした。
2023年は2019年以来4年ぶりに街路での流しおどりが復活し、盛り上がりました。

徳島で行われる阿波おどりは、高円寺阿波おどりよりちょっと早めの8月12~15日のお盆の時期に行われる盆踊りで、江戸時代から400年以上続く日本の伝統芸能の一つです。

秋田県の「西馬音内の盆おどり」、岐阜の「郡上おどり」と並び日本三大盆踊りにも数えられています。

歴史

高円寺阿波おどりの始まりは1957年。
会場の一つにもなっているパル商店街の商店街振興組合の前身、『高南商盛会』の青年部が発案し、高円寺駅前にある氷川神社の奉納踊りとして、また、地域振興のためのイベントとして始めたのが原型です。

企画したはいいものの、当時は阿波踊りがどんな踊りか知る人もおらず、名前も阿波踊りではなく『高円寺ばか踊り』というものでした。
お祭りの当日には顔におしろいをした踊り手たちが駅から桃園川緑道にあった宝橋迄(現在のパル商店街)を踊るというよりも5分ほどで駆け抜けたというエピソードが残っています。

初期の頃にはなかなか商店街の売り上げにはつながらず、商店街の人々からの反対にあったり、あるいは警察から道路の使用許可が下りなかったり等、開催の危機が何度もあったそうです。

その後深川で活動する木場連(現天恵連)に手ほどきを受けたり、徳島との交流を持つなどし、少しずつ本格化し規模も大きくなっていきます。現在では踊り手約1万人、観客約100万人が集まるまでに成長し、東京の夏を代表する催しの一つとなっています。

会場

踊りの会場は全部で八か所。

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高円寺駅南側
ルック商店街…ルック第一演舞場・第二演舞場
パル商店街 …パル演舞場

第一回の踊り手が走り抜けたというパル商店街がこちら。注!第一回の頃はアーケードはありません。

高南通り
みなみ演舞場・桃園演舞場・中央演舞場

当社も協賛しています

高円寺駅北側
高円寺純情商店街…純情演舞場・ひがし演舞場

当日

スタートは17:00から。
カウントダウンが始まり、『ゼロ!』の声と共に拍手が起こり、お囃子が始まります。
会場の両脇にぎっしりと集まった見物客は、踊り手の方々に声援を送る人あり、一緒に踊る人ありと盛り上がっていました。
踊り終わった踊り手さんたちにも大きな拍手が送られていましたよ。

*街頭演舞場は上記のように八か所。踊り手さんたちは踊りを披露し終わるとぐるぐると次の演舞場に移動していくので、一つの場所にいれば、次々とやってくるいろいろな連の踊りを楽しめます

久しぶりの開催も理由の一つでしょうか?すごい人出でした。

商店街の演舞場では、見物客のすぐ目の前を連が踊りながら進んでいくため、大迫力の踊りを見ることができます。
高南通りの演舞場では、観客と踊り手の距離が少し離れているため、じっくりと踊りを楽しむことができます。*見物スペースはどちらの演舞場もぎゅうぎゅうです

高南通りも両脇にぎっしりの人、人、人。
踊り手も見ている人もみんな楽しそう。お囃子が始まるとわくわくしますよね。
その他の会場

近くにある『座・高円寺』や改修が終わり再オープンしたばかりの『セシオン杉並』でも街頭の開催より少しだけ早い12:00から、舞台で踊る、舞台おどりが行われています。

セシオン杉並
杉並区HP:施設情報『社会教育センター(建物名:セシオン杉並)』

所在:杉並区梅里1-22-32

『社会教育センター』と「高円寺区民センター』の複合施設。
*区民事務所もあるので、各種手続きができます→『高円寺区民事務所(クリックすると杉並区のHPへとびます)
施設内には事務局の他、ホールや集会室、音楽室、料理室などがあり区民だけでなく他の地域からでも利用することができます(有料)
*2021年春から大規模な改修工事を行っていましたが、2023年8月1日より再開しました

座高円寺

所在:杉並区高円寺北2-1-2

『座・高円寺』は愛称で、正式な名称は杉並芸術会館といいます。
二つの劇場と阿波踊りホールを有する区の複合施設。高円寺阿波踊りの他、高円寺びっくり大道芸、高円寺フェス、高円寺演芸まつりの拠点としても使われます。

4年ぶりの街頭開催。ニュース番組でも取り上げられ、約93万人の人出があったと報じられていました。
阿波おどりだけでなく、大宮八幡宮の大祭も今年は再開します。
こちらは久しぶりの再開というわけではありませんが、阿佐谷のジャズストリートや、荻窪音楽祭、高円寺フェス等、秋が深まるにつれ様々なイベントが予定されています。
夏の暑さも少しずつ収まってきましたが、もう少し続くようです。熱中症や感染対策に気を配りつつ、夏から秋への移り変わりを楽しみたいですね。

下記のサイトもご覧ください↓

・杉並区HP:https://www.city.suginami.tokyo.jp/index.html
・座・高円寺HP:https://za-koenji.jp/home/index.php
・セシオン杉並HP:https://www.sesion-suginami.jp/
・東京高円寺阿波おどり振興会:http://www.koenji-awaodori.com/stage/stage04.html
大幸住宅㈱本店営業部HP:https://www.d-honteneigyo.jp/index.html
大幸ホーム㈱HP:https://www.happy-sumai.co.jp/

*当社は、杉並区、中野区を主力圏としています

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