地域のはなし ~大宮八幡まつり~

地域

9月の15~18日にかけて、杉並の秋の風物詩のひとつ『大宮八幡まつり』が開催されました。
世界的な新型コロナウイルスの流行により縮小しての開催が続いていましたが、今年は4年ぶりに本来の規模での開催になりました。
また、2023年は大宮八幡宮の鎮座960年という記念の年の為、こちらも併せてお祝いされていました。

大宮八幡宮について書いています。よかったらご覧ください↓

大宮八幡まつり(秋の大祭)とは?

毎年9月中旬に行われる大宮八幡宮の大祭です。*5月に行われる春の大祭と対になるお祭りです

例祭とは何か?
神社自体やご祭神に縁の深い日等に行われる毎年の行事。
春祭りや秋祭りを兼ねて行われることもあります。
神社の祭祀は、その重要度によって諸祭、小祭、中祭、大祭に分けられます。例祭は重要な神社の行事になるため、例大祭と呼ばれることも多くあります

大宮八幡宮には年2回、春の大祭と秋の大祭があります。
春のお祭りではその年の五穀豊穣を祈願し、秋のお祭りでその収穫を祝い感謝します。

2023年の大宮八幡まつりの期間は4日間。
15日の神輿神霊入れ祭から始まり、18日の大宮八幡祭り(直会の儀)で終了します。

写真:大宮八幡宮HPより

お祭りのクライマックスは17日に行われた神輿合同宮入。
ここでは氏子6地区から10基のお神輿がそろいます。わっしょいわっしょいの掛け声とともにお神輿を上下に振り動かすことを神輿振りといいますが、この10基のお神輿が一斉に神輿振りする様は圧巻だそうですよ。

合同宮入の木札 こちらは第34回の時のもの

宵宮祭 (9/16 18:00~)

16日に行われた宵宮祭に行ってきました。
『宵宮』は本祭の前夜に行われるお祭りです。
現在では、たいていの場合本祭の前夜祭や準備祭として行われていますが、本来は本祭の前日の真夜中に行われる重要な祭儀のことを言います。
*宵宮は“夜宮”ともいいます

大宮八幡宮ではお神輿の宮入が行われる17日の前日が宵宮祭になります。

夜店が立ち並び、たくさんのお客さんで賑わうのがお祭りのイメージですが、大宮八幡宮の宵宮祭もまさにお祭りのイメージ通り。
本殿東側の正参道にはぎっしりと屋台が立ち並び、とても華やかで賑やかです。まだまだ暑い時期でしたが、お客さんもまたぎっしりで、なかなか前に進めないほどでした。*お祭りのチラシによると、露店は全部で100店出店していたそうです

大宮八幡宮への参拝は普段は18時まで(夏場 冬は17時まで)ですが、この日は本殿もライトアップされていて夜でも参拝することができます。

南参道

正参道は人が夜店も多く込み合っていましたが、方南通りに接する南参道は夜店もなく、落ち着いた雰囲気です。

静かな南参道

南参道の中程には、奉納された提灯がたくさん飾られていました。

図参考:大宮八幡宮HPよ
提灯拡大!↑ 弊社も提灯を奉納しています

菊被綿飾り

南参道の入り口にある『清涼殿』。こちらのエントランスでは9月9日の重陽の節句の行事として、『菊被綿飾り』の行事が行われていました。(9月9日~18日)

重陽の節句とは?

奈良時代に中国から伝わった陰陽五行説を由来とした『節句』のひとつ。年に5回あるうちの最後の行事で、9月9日に行われます。
最近ではあまりなじみのない行事かもしれませんが、旧暦(太陰暦)を使用していた頃は盛んに行われていたそうです。
旧暦の9月9日は現在の10月中頃にあたり、ちょうど菊の咲くころにあたります。菊は邪気を払い、長寿の効果があると信じられてきました。そこで重陽の節句では、菊を鑑賞したり、菊の香りを移したたお酒『菊酒』を飲み、無病息災や長寿を願います。このため、別名菊の節句とも呼ばれます。

重陽の節句の行事の中に、『菊の被綿』があります。
これは菊の花を赤や黄色に染めた真綿でくるみ、菊の香りや露が移った綿で体や顔を拭くというもの。不老長寿を願うものですが、若返りの効能もあるとされ平安時代に盛んに行われていたそうです。
大宮八幡宮でも赤、白、黄色の鮮やかな綿で飾られた立派な菊が展示されていました。
*菊被綿飾りの行事は9月18日までですが、10月25日~11月23日まで『第45回杉並大宮菊花展』が行われています

お祭り期間ではなくても、自然豊かな神社なので四季折々様々に楽しめる場所です。これからは隣接する和田堀公園や善福寺川緑地も含めて紅葉がきれいなのではないでしょうか。
お近くにお越しの際は、ぜひ寄ってみてください。

下記のサイトを参考にしています↓

当社は杉並区、中野区を主力圏としています

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